INVISIBILITY : Bangladesh arsenic pollution through groundwater
今、アジアでは大規模な地下水の砒素汚染が発生し、大きな社会問題となって いる。地層から溶け出した砒素は井戸水を介して人体に吸収され、皮膚を始めと する様々な器官に影響を及ぼす。
この現象はチベット高原に源流を持つ河川沿いで多く確認されており、世界銀行の報告によると、現在、アジアでは 6000 万人が汚染地域に暮らしており、その半数がバングラデシュに住むとされる。
砒素は無色、無味無臭で、化学検査でしかその存在を知ることはできない。しかし、その被害は甚大で、皮膚、内臓、呼吸器、神経に至るまでを破壊する。また、癌を誘発する事でも知られ、被害の深刻化するバングラデシュでは少なくとも6.5万人以上が中毒症状を持ち、すでに多くの患者が命を落とした。
バングラデシュは大小3000もの河川が流れ込み、水資源の豊富な国であるが、ほぼ全土で井戸の汚染が報告されており、海外の援助で設置された安全な給水システムも、その多くが壊れたまま、放擲されている。乾期になると井戸や池の水涸れが多発するため、危険と知りつつも、汚染水の飲用を 続ける人々が後を絶たない。また、飲用だけでなく、農業や魚の養殖にも井戸水が使用されており、これらの食物の残留砒素も大きな問題として、立ちはだかっている。
Read Moreこの現象はチベット高原に源流を持つ河川沿いで多く確認されており、世界銀行の報告によると、現在、アジアでは 6000 万人が汚染地域に暮らしており、その半数がバングラデシュに住むとされる。
砒素は無色、無味無臭で、化学検査でしかその存在を知ることはできない。しかし、その被害は甚大で、皮膚、内臓、呼吸器、神経に至るまでを破壊する。また、癌を誘発する事でも知られ、被害の深刻化するバングラデシュでは少なくとも6.5万人以上が中毒症状を持ち、すでに多くの患者が命を落とした。
バングラデシュは大小3000もの河川が流れ込み、水資源の豊富な国であるが、ほぼ全土で井戸の汚染が報告されており、海外の援助で設置された安全な給水システムも、その多くが壊れたまま、放擲されている。乾期になると井戸や池の水涸れが多発するため、危険と知りつつも、汚染水の飲用を 続ける人々が後を絶たない。また、飲用だけでなく、農業や魚の養殖にも井戸水が使用されており、これらの食物の残留砒素も大きな問題として、立ちはだかっている。